第三話

駐日軍は、魔来徒(まくると)の軍勢に奇襲をかけた。魔来徒は先の戦で疲弊を伴っていたのだ。そこを間髪入れずに奇策を用いたのだ。

俊哉は、既に先発の車雷流・琵琶・野分の三猛将の活躍を遠く離れた戦場で耳にしていた。
「某も続かねばな・・・。」
その時、俊哉の目に敵将の姿が目に入った。馬上の武者はまだ若い様に見える。俊哉は悟った。
「(あれは、小田切重兵衛殿か。・・・好機!)」

馬腹を蹴って俊哉は吼えた。突如の襲来に小田切は完全に不意を突かれた!
「我こそは摂津守俊哉!小田切重兵衛!覚悟!」
『な・・・何だと!?くっ・・・刀が折れてる時に』

・・・勝負は一瞬だった。小田切は落馬した。しかし俊哉はトドメをささなかった。
『貴殿は・・・?そ・・・その刀は魔来刀(まくるとう)まさか、貴殿は、元・・・』
「立ち去るが良い。命まで取らん。」

こうして、俊哉は小田切重兵衛を討った。その後、駐日軍の勝ち鬨の声が遠くで聞こえた。
※後で気付いたんですけど、実はまくると所属時代に、小田切重兵衛さんと一戦交えてたんですよね。つまり二回目の対戦だったのです。

「どうやら、心配するまでも無かったみたいですな。」
『いや、すまぬ。辛うじて鉄砲の弾が一発だけ残っておって勝てたみたいじゃ。眠虎は総大将の川上によって負傷を負わされたが戦は勝ちじゃ。』
「左様で。しかし今回は勝ちましたが、まだ戦は終わってません。押売軍の動向が気になります。」
『押売・・・時雨(しぐれ)殿の軍勢か。』
「殿、某の知人に良い武将がおります。その者を勧誘しようと思うのですが・・・。」
『・・・ほう?使えるのか?』
「はい・・・ある意味、最も殿とも馬が合うかと思いの方です。」
『ふむ・・・それは楽しみじゃな。期待しておるぞ』

・・・戦から数日前の出来事。とある山村にある庵。俊哉はここを訪ねて居た・・・。

俊「どうあっても首を縦に振って下さらぬのか?」
男『・・・拙者は戦を好まぬが故に・・・すまんな。』
俊「そうか・・・では、諦めると致すか。あ、そうそう。この近くに貴殿の馴染みのアダルトビデオ屋があったんだっけな?この近辺で唯一の・・・だったかな?」
男『それがどうした?』
俊「・・・いや、最近この近辺は物騒なんで、もし戦場と化したらさぞかし大変であろうな〜・・・と、思ってな。」
男『(!?)・・・き・・・貴様!』
俊「ふっ・・・良い返事待ってるぞ。」

そして数日後、男は駐日軍の前に現れた。男の名は「皮鷹(カワタカ)」。中国地方の名将で野に下っていた浪人である。

俊「よく参られたな、皮鷹殿!」
皮『勘違いするな、拙者は戦を終わらせる為に来たのだ。お主の為でもⅡ度寝殿の為でもござらん。』
俊「はっはっは・・・まあ、そう怒るな。殿の秘蔵の巨乳モノを預かっておる。どうじゃ?これで一杯でも。」
皮『・・・も・・・もっとあるんだろうな?いや、俸禄の話だぞ!決してビデオじゃないぞ、うん。』
俊「分かっておる。殿には某が知らせてある。次の戦を期待してるぞ?」

(・・・そして魔来徒の戦の数日後・・・)
「何?耐用軍が上洛しただと!?」

耐用軍が入洛を果たした事により、戦が終焉を迎えようとしていた。風雲急を告げる展開に、駐日軍はどうなるのか?(つづく)
※この時期辺りで、カワタカさんと親交が深まってたんですよね。んで、勧誘してみたって事です。あまりイベント事に対して乗り気じゃなかったらしいんですけどね。すいませんでした。でも、今年の京都金杯でエロっぽいもの献上しましたから。