第二話

駐日軍は草の者の情報を耳にし、魔来徒(まくると)の領地に向かっていた。魔来徒は既に軍を展開している。その中には総大将の川上栄治の姿も見受けられた。

「後詰めに布陣を敷きましたな。」
駐日軍の参謀・俊哉がポツリと漏らした。若き総大将・Ⅱ度寝は今回の戦は自らを捨て駒にする戦略を取った。周囲の反対はあったが『魔来徒を倒すにはこれしか無い!』と主張した。

「(やはり若は、あの事に・・・)」
俊矢は、先月の戦さの後に行われてたⅡ度寝の他国との縁談話を破談された事を思い出していた。自虐自暴に半ば走りがちになってるので、今回の戦さは何があろうと負ける気は無い。そう誓うしか無かった・・・。
※蒸し返すみたいで申し訳無いんですが、監督がリアルで失恋した時期だったんですよね。この時は本気で心配してましたね。今は受験がどうたらとか言ってますけど。しかしネタにしやすい御仁ですね。全然褒め言葉じゃないですか。

『先陣は車雷流・・・二番手は琵琶、3番備えは野分で・・・』
どうやら某・俊哉は7番部隊を任された。敵の布陣からしてどうやら・・・、福島の猛将・小田切重兵衛が相手の模様だ。

「大丈夫でござるか?相手は先の戦さで首級を9つ上げた武将ですぞ。」
と、琵琶殿が語りかけて来た。「ははは・・・某は7つですし、大差無いでござるよ。」と返す。好勝負が期待される戦いかもしれない。しかし、俊哉には気掛かりな事が一つあった。実は俊哉は元・魔来徒の武将だったのだ。つまり主君と仰いだ川上と戦場で遭遇すると・・・。

「ふっ・・・今の某は、Ⅱ度寝殿が大将の駐日軍に属してるのだ。今更、魔来徒など関係無い!目の前に現れる武将は斬る!」と、心に誓い戦場に向かう・・・。
※「琵琶」とはBIWA・H氏の事です。ローマ字武将も何か変なので。「まくると」は前回所属してたチームなので因縁みたいなのがありましたしね。川上君と当たりません様に、と。