後編

阪神競馬場を出て、大阪は梅田に向かうのだが帰りのラッシュに巻き込まれて、競馬場を脱出して電車に乗るまで軽く40分以上かかったんじゃないですかね。皆、牛歩。そして電車はすし詰め状態。

梅田に到着。ここは幹事のジリ君に任せて某飲み屋へ。この時からじゃないけど、王子だけ「哲三(佐藤)め!」と愚痴りまくりってました。この「哲三」が後々に波乱を起こすキーワードとなるのです。

まずは、完敗(約二名)と乾杯!いやー、久し振りの酒は美味いね。ウォッカジンジャーエールで割るモスコミュールは久々だな・・・更にウォッカも悪魔のキーワードだと言う事はこの時、誰も知らなかったのだが・・・。

徐々に酒が入る我々だが、いつも飲んで無い人が今日は飲んでいる。それは、安田さんである。安田さんが飲む事自体珍しい事で、隣に座る僕は戦慄を覚えつつも警戒する事に。しかし、戦慄は真横じゃない。右斜め前に座る「哲三!」と言いつつヤケ酒をあおる王子だった・・・。

「哲三!」「哲三め!」と、ヤバイ程にキレてる王子。うん、俺こんな王子は今まで見た事ねぇズラよ。王子は、別に佐藤哲騎手が嫌いと言う事でも、馬券を外した事にキレてるんじゃなくて、納得出来ない騎乗を見せたから・・・と言う感じでキレてらっしゃる。

まあ、酔っ払いの戯言だと思いつつ盛り上がる。そこへ横で飲む男女のグループに安田さんが、ちょっと絡まれ始める。絡まれると言っても、悪い意味じゃなくて安田さんの持ってたメイショウドトウのぬいぐるみを見た女性が「可愛いー」と絡んだ事なのです。

王子の隣の男性が、競馬通らしいので急遽王子は、古今東西で対決。王子、強いけど今日はチョット違う。いつもの本調子じゃない。ウォッカの酔いが原因でいつもより浮かばない。本能で答えてるみたいだ。王子の「本能」は、後々凄いと思うので、これもキーワードかも。

ちょっと目を離すと「哲三!」とキレてる王子。ヤバイ、SEEDがハジけちゃってる。ニュータイプの覚醒か、ぜいたく星の王子がスーパーぜいたく人としてキレましたよ。「無双転生!」と意味の分からん単語を発したりも。ケ・・・ケンシロウ!?

「哲三!」「積しき〜冥界波!」とか訳の分からぬ単語が飛び交ってます。黄泉に落とされそうなので僕と山ちゃんは端の方で絡まれない様に細々と飲んでます。徐々に隣のグループも盛り上がりつつも不安そうにしてらっしゃる。

そうだ・・・幹事のジリ君に助け・・・って、アンタ、サラブレを隣の方々に見せないで下さいよ!(汗)本名組の山ちゃんと俊哉さん、他人のフリ。やめて・・・渡辺薫彦騎手の絵を見せないで!そして、既に「哲三」を200回は連呼してるんじゃない?と思う程に王子は、荒れてる。安田さんは、酔いが回って轟沈。フラフラしてる。そ・・・その動きは、無双転生!?

なんやかんやで、王子と安田さんがマジでヤバイので店を出る。ちゃっかり金を払う王子の本能に敬服。階段で転がってる所をスカーレットニードルを打ち込んでやりました。

「なにぃ〜!?俺の12の生命点に打ち込むだと〜〜〜〜!」と、まだまだノリツッコミしてます。最後のアンタレスを打ってマジで楽にさせてやりたい。

その後、カラオケ屋・・・と言いたいが、安田さんがヤバイので一旦駅まで送ってやる事に。王子もフラフラなので、山ちゃんと僕に支えられて歩いてます。王子が相当ヤバイので、ジリ君に安田さんを一時任せて、こっちは王子を監視。放っておくと何しでかすやら。そりゃ店出てからコサックダンスを踊り始めてましたし。通行人が凄く邪魔そうに引いてました。いっそ轢いてくれても良かったです・・・。

王子がベロベロになってて帰らせ様と思ったが、どうもこのまま無事に帰れるか問題。ジリ君が戻って来た瞬間・・・王子、リバース。「王子、玉子を産むピッコロさん」なんて、ジョークが浮かんでる僕も酔ってたと思います。でも、吐いた事無いですけど。

通行人の「キャー」と言う悲鳴と、静まり返る周囲。ジリ君、慌てて水を買いに。リバースして無言の王子。そして俊哉さん、ついに・・・(※以下、音声だけで楽しみ下さい)

『自分・・・ええ加減にしときや?何したか分かっとんのか?』
「はぃ・・・!」

くどくどと説教してリバースした瞬間、王子の暴走がやっと止まる。王子は、それ以来「哲三!」と言う事も無く、「すいません」を連呼してました。
※本人の名誉の為に、書くのはここまでにしておきます。これ以前・これ以後は・・・まあ、アレなんで。

カラオケ屋に行き、王子は便所で篭城。僕、ジリ君、山ちゃんと盛りあがる。って、ジリさん1発目から私に「嵐の勇者」歌わせるな!(汗)まあ、その後「誕生!勇者王」を自ら歌いましたけどさ。序盤でこれは死ぬわ・・・。僕も、酔いがマキシマムゲージに到達してたので、体で歌ってました。多分、こんな俺を見れるの珍しいと思うよ?ラッキーだったね、君達。

その後、大盛り上がり。熱い!・・・おっと王子を忘れていた。カラオケ終わる15分前くらいに救難して、王子に3曲歌わせる。沢田研二とシブガキ隊と郷ひろみ歌ってました。

その後、王子と私(この書き方すると僕がお姫様みたい)は、阪急で帰る事に。ジリ君と山ちゃんはJR。お疲れ様でした・・・色んな意味で。

帰りの電車で王子に説教を交えつつ諭す。確かに佐藤哲三騎手は悪い騎乗をしたかもしれないけど、それを追求してもしょうがない。色々と事情があるであろう。馬の状態とかあるだろうし、仕方なくああなってしまったとか。馬の目にゴミが入ったとか(無いだろうけど)。王子が、そこで佐藤騎手を責めて何になるのだろうか?「自分(王子)が納得出来ないから」とか、一人の人間の理屈や我侭で解決出来るのなら、苦労せん。佐藤騎手だって生活がかかってるし、そりゃ悔しいだろうし。一ファンとして、僕も悔しいけどそれを考えると、やっぱり「下手!」とか責める気はしない。 『じゃあ、お前がタップダンスシチーに乗って勝利を導いてみろ』って、言われたら終わりですしね。

まあ、そんな訳で参加者の皆様、お疲れ様でした。あと、「おまけ」が続きます。