ますざぶ戦国群雄伝・序章

時は戦国・・・諸国を漫遊する侍、彼の名は俊哉。今年の彼は厄年としか言い様が無い程の不運に見舞われている。彼女にフラれたり、馬券は外したり、携帯電話を変えたら思った以上に使えなかったりとか。主にそんな感じ。


『はぁ・・・拙者も不運続きで、すっかり浪人が板に付いてきたでござる』


最初から浪人なので、不運は無関係である。ちなみに彼は昔は、まくると衆→駐日軍→安心軍と主君を変えて現在にの浪人生活に到る。それぞれの大名の下から去った原因は、殿の冷蔵庫のプリンを無断で食べた。トイレに入ってる殿の上からタライ落下、激甘のカレーを食わされた、携帯の電波が圏外・・・と、やりたい放題である。そりゃ怒られるし怒るわ。


・・・そんな悲壮感漂う彼の眼に、城が視界に入る。


『あれは・・・色縞の旗。色縞ワース軍の居城か・・・ふむ』


色縞ワース軍の当主、永遠プロムナード。古参の戦国武将で、色縞家を長年治めて今も圧力に屈さずに大名を務めているのは、ひとえに恵まれた重臣の支えによるものだとも言われている。ちなみに俊哉と僅かながらに面識がある。


『よしみを通じてるって事で、しばらくここで世話になると致すか・・・』


と、勝手に上がりこんで早速、仕官の申し出をする事になる。そこには色縞軍に仕える重臣が列席していて、突然の来客に一同の顔色が変化する。


「げげっ・・・お主は!?」
『お〜・・・久しいな、重兵衛殿』


色縞軍の小田切重兵衛とは過去に二度槍を交えた事があるので、驚きの色を隠せない。それは他の武将にとっても同じ事であるが・・・


「・・・して、何用か?俊哉殿」
『拙者も列席に加えて頂きたく馳せ参じた次第でござる』
「ほう・・・色縞軍に入りたいと申すか?」
「殿、こやつめは信用出来ません。加わったら、変な事ばかり書かれるでござる!」
「そうです!某国の武将はマゾだから股間を蹴られて悶絶・・・とか書かれてましたぞ!」
「んー・・・それはそれで面白いからいいじゃん」
「えーーー!?」
『(軽っ・・・)決まったな。宜しく頼みますぞ、皆様方!』


・・・と、こうして俊哉は色縞軍に厄介になる事となった。本当に厄介者だよ。


「俊哉殿」
『ん?貴殿は?』
「拙者、仙波学と申す者、以後、お見知りおきを・・・」
『おおっ・・・貴殿があの・・・将軍(編集長)様を怒らせた武将でござるか』


嫌な事をハッキリ言うので、仙波は苦虫を噛み潰した表情になる。これが噂に聞く毒舌か・・・と。


「ははは・・・お互い悪名は伝わってるみたいでございますな・・・」
『いやいや・・・拙者なんて雑魚に過ぎぬでござるよ。宜しくでござる』


その後、見知った顔の武将と挨拶と話を交えながら世間の情勢を把握する。浪人生活をしてる間に各地での情勢は色々と変化しているのである。


「耐用ポレールズ軍の総大将は、主君がコロコロ変わってるみたいでございますな」
「お家騒動じゃな。そう言えば昔、駐日軍でもそんな問題が起こっていたのう・・・」
『Ⅱ度寝様の事ですな?』
「そのⅡ度寝の事じゃが、耐用軍の主君になったそうじゃ」
『・・・!?・・・マジで?』
「マジマジ。大マジ」


俊哉のかつての主君だったⅡ度寝。そして駐日軍では、俊哉がとんでもないバッドエンディングを書き記した絵巻を書いた覚えがあるのを思い出させる。


『(見つかったら殺される!)・・・逃げ』
「逃がさぬぞ、これ」
『いや、歯医者行かないとならんので・・・』
「そんな小学生みたいな言い訳通じるか!」
『いや、ホントにヤバイんですってば』


状況を察した重臣達はここぞとばかりに俊哉の退路を断ち、逃がさんとばかりに制する。そこへ伝令が入って来る。


「申し上げます!押売軍がこちらの支城に向かってるとの報告です!」
『あっ、山ちゃん』
「いやいや・・・ここでは初対面って設定なんですから・・・」
『堤さ●かの百合モノのAVある?』
「だーかーらー」
「そんな事より、皆の者、戦の準備じゃ!」
「おおう!!!」
『やれやれ・・・来て早々に、戦か・・・』
「つーか、もうちょい他の武将の自己紹介とかしてやれよ!」
『それは次回って事で』


・・・こうして色縞ワース軍と押売タイヤンズ軍の戦いが始まろうとしていた・・・。


総大将:永遠プロムナード
配下武将:仙波学・小田切ワオ・第弐ゲート通過・超人戯画・小田切重兵衛・鳩山紘彩・琉球みこちゃSplash☆Star・涼風刹那・山下まさよし・武田退勢X
書記:俊哉


ちなみに前回(安心軍)の時のログはこちら。2005年3月から毎月やってんじゃないかと思います。
http://d.hatena.ne.jp/toshiya12/200503


あと、毎度ながら勝手にイジったりですいません。関係者の方々。古く紐解けば、今回で第4部ってな展開ですけど。