今更ながらディープインパクトの感想。


・・・強いですね。ここまでやられたら他の馬が本来は強いのに弱く見えてしまいます。しかし、強いと思う反面、自分の中では物足りなさを感じました。ディープインパクト(以下ディープ)が出るレースはすっかり「出れば勝つ」と言う鉄壁の大本命馬と言う存在になりました。パフォーマンスとしては後ろからスルスルと上がって直線で他馬を抜き去る・・・と言う走り。正直、ワンパターンに感じてるんですけどこれは仕方ない事ですよね。


ただ・・・グラスワンダースペシャルウィークがマッチレースをした年、スイープトウショウ牝馬ながらに強豪馬を退けた年、サイレンススズカがついにGⅠに届いた年・・・と、やはりライバル馬がパンチ力不足なのかもしれません。特にスペシャル&グラスのレースは有馬記念でも僅か4cmの差で決着・・・と言う様な接戦が印象に残るんですが、ディープには強過ぎる反面、今までそう言う所が見られないのが残念です(ハーツクライの事は除くとして)。敗れたリンカーンはGⅠ勝ちの勲章は無く、もはやディープの引き立て役存在だし、コスモバルク地方馬の意地・夢・希望と呼ばれ続けても挑む相手が悪過ぎる。


そしてハーツクライを除くこれまでのディープの2着馬達は、ディープとの差が何馬身?と比べられる物差しと言うか目安扱いに・・・。決してライバル馬が不甲斐無い・だらしないとか思わないんですよ。奴が強過ぎるんですよ。アンチ・ディープじゃないけど、この虚しさは何だ・・・!?と思ったんです。


こうなると、やはり海外遠征は賛成したくなります。いっそ有馬までずっと居て戦い続けて欲しいくらいです。ディープと言う存在は、もはや次元の越えた馬だと思うのでディープの引き立て役にされてる現役の古馬達の争いをしばらく見させて欲しいのです。ディープ不在の宝塚記念とか見たかったですとも。GⅠを勝てば種牡馬入りの可能性が・・・と言う馬だって居るのを邪魔されてる気にもなってます。なのでディープは今後は海外を拠点で飛躍し続けて欲しいと思います。