ますざぶ運動会・第3章

前回、思わぬアクシデントって言うか行司の不手際により首位から8位に陥落させられた、ネオみじかPN連合軍。チームは逆境をバネに再び翼を広げるのであった・・・。


『さあ、何でもかかって来いやーー!!』
「どんな競技でも勝ったらーー!!」
「どっからでもかかって来んしゃーい!」


気合入りまくりのネオみじかPN連合軍に、他チームは戦慄さえを覚える。そして次なる競技が発表された・・・。


「ボロ入れ」


・・・全員が一瞬、何の事だ?と言う面食らった表情をしている。しかし次の瞬間、その意味を感じ取った・・・嗅覚で。


「クサッ!!!!」
「うぷっ・・・」
「ま・・・まさかこの臭いは・・・!?」


10トントラックが大量の馬糞を積んでやって来た。そしてガーッと馬糞がトラックから降ろされる。次に玉入れの籠が床からウィーンと登場する。変な所に金をかけてるのは言うまでもない。デカトロフィーとか。そして、行司の近藤氏が鼻を押さえながらマイクに向かってスピーチする。


「えー・・・あー・・・そんな訳で、玉入れならぬボロ入れって事で。制限時間はあんま長くやりたくないんで、10分な」
『(10分もかよ!?)』
「本人はやりたくないけど、絶対あの人我々を見て楽しんでますよね・・・」
「多くボロを入れれば入れる程、ポイント加算するから。」
「ボロ=ポイントって事・・・か」


各チーム、渋々と馬糞の前に立つ。流石に複雑と言うか嫌な表情をする者達が多い・・・・・・が、そんな中に異様な熱気を放つチームが居る。


『ウンコがナンボのもんじゃーい!!』
「ウンコがナンボのもんじゃーい!!」
「ね・・・ネオみじかPN連合軍!?」


ネオみじかPN連合軍は、前回の悔しさをバネにしてるので、今更馬糞で怯まない。そして、競技が開始される・・・。


「おりゃーーーー!!」
「うおおおおお!!!」


籠に向かって馬糞が投げ入れられる。「天に唾を吐く」と言う言葉があるかの様に、それに苦しむチームが続出である。自分で投げた馬糞が自分の頭上に降ってくるのであるから・・・。


しかし、自分で投げた馬糞が自分や自チームの元に降りかかるとは限らない。明らかに別の方向から馬糞が飛来して来ると言う異変を感じたチームがあった。


「ぐわっ・・・何だ?」
『オラー!イングリッシュ3兄弟めー!』
「げっ・・・俊哉さん!?」
『次は、真性オゲレツ学園じゃー!オゲレツなんで馬糞が似合いよるわ!ワハハ!』
「うわっ・・・何て人だよ・・・」
『これはカレーじゃないぞ!ボロじゃー!爆走突風ホンダの匠も食らえ!』
「ぐわーーー!!」


こうなるとウンコの投げ合いである。そこはまさに地獄絵図と言える光景かもしれない・・・。


制限時間が終了した。さっさと終わってくれと誰もが思ったに違いない。そしてポイント順位が発表された・・・。


1:駐日パラゴンズ血盟軍(112p)
2:新人ランカー選抜'05春(100p)
3:子持ちーズ(89p)
3:ぜいたく王国(89p)
3:ネオみじかP.N.共同体(89p)
6:爆走突風ホンダの匠(84p)
8:ニュータイプナイツ(79p)
9:イングリッシュ3兄弟(78p)
9:真性オゲレツ学園(78p)
11:単枠・車雷流(74p)
12:文字ネタこだわり派(67p)
13:単枠・しぐれ(60p)
14:単枠・葛西彰広(53p)
15:単枠・永遠プロムナード(47p)
16:今場所ルーキー連合(45p)
17:超世代同窓会(41p)
18:チーム100弱(35p)


「何とか3位に上がりましたね!」
『うむっ、ウンコまみれになった甲斐があった!』
「それにしても臭いですね」
「まあ、頑張ったしこの臭さも我慢って事で」
『おっ、臭い台詞でシメましたね?』
「はははははは!」


ネオみじかPN連合軍以外は、冷たい空気を漂わせていた・・・。


「おのれ・・・ネオみじかPN連合軍め・・・!」
「このままで済むと思うなよ!」
「既にウンコまみれになってるので、このままもクソもありませんよね」
「・・・・・・」


何とか3位浮上したネオみじかPN連合軍、いばらの道も馬糞の道である(意味不明)。戦いはまだまだ続く・・・。 (つづく)