ますざぶ戦国群雄伝・第九話

色縞ワース軍によって余儀なく敗走させられた安心アイガース軍。敗走する安心軍の前方に耐用ポレールズ軍の旗印が見える・・・。


「あれは・・・耐用軍!?」
『川を挟んでの戦い・・・だが、こちらは疲弊しきってますぞ!』
「殿・・・!」
「殿、ご決断を・・・」


安心軍・総大将の核地下子は黙って家臣の顔を眺める。全員、死を覚悟した表情である。


「・・・」
「殿!耐用軍は抗戦の構えです・・・」
『玉砕の覚悟は出来てます・・・拙者を先陣に』
「お待ち下され・・・ここは某にお任せを!」
モッコリブライアント殿?』
「拙者はここ数戦、不甲斐無い結果でござる・・・どうか某に先陣を」
「死ぬ気でござるか?」
「そうですよ!ここは戦略を練ってから・・・」


核地下子は黙って、モッコリブライアントの肩を叩く。そして頷く。


「頼むぞ」
「はっ!!」
「殿!?」
「皆の者、聞け!この戦・・・勝てとは言わぬ。しかし・・・全員生き延びる事を第一にせよ!・・・以上だ!」


全員が静まり返る。そして、一人また一人と各々が独自に動き始める。


「生き延びる事・・・勝つ事も難しいが・・・」
「うむ・・・殿のご命令とあらば致し方あるまい」
「行きましょうぞ・・・」
モッコリブライアント殿、拙者が後方を引き受けます。共に参りましょうぞ!』
「俊哉殿・・・すまぬ」
『共に生き延びて、また何処かで会いましょう・・・そしてその時は・・・』
「酒を汲み交わすとする・・・ですな?」


二人は顔を見合せ笑い合う。そこへ・・・


「自分もお供しますからね?」
『ジリ脚王冠・・・』
「拙者もな」
「KT5殿・・・」
「カッコ付けるのは、ズルイですな。拙者も行きましょうぞ」
「何の、拙者もだ」
「こうなれば、雪崩攻撃と行くべきじゃな」
ツインターボの孫殿・・・ソング殿・・・アファームドB殿・・・』


いよいよ、最後の戦いが始まろうとする。耐用軍は川に向かって一斉に向かって来た。安心軍も川に向かって走り出す。果たして、生き延びる事は出来るのか・・・?そして、最後に笑う者は誰なのか・・・? (つづく)