ますざぶ戦国群雄伝・第八話
安心アイガース軍と色縞ワース軍との夜戦が、開始される。安心軍の先鋒隊のアファームドBが、敵軍の斥候を撃退させたと言う報を聞き、安心軍は一気に行軍する。
しかし、分散させていたギャラクシィが山下まさよしの部隊に撃破されたと言う報せが届くと、行軍を控えて慎重策を用いる事にした。そこへ・・・
「申し上げます!小田切三人衆が我が本隊に奇襲をかけてくるそうです!」
「何じゃと!?」
「ど・・・どこからだ!?」
安心軍が動揺する中、小田切三人衆の奇襲を報せに来た伝令の目が鋭く輝く。
「バカめ、ここからじゃ!!」
「何!?」
「核地下子!お命頂戴致す!!!」
「たわけが!!」
「わっ・・・オウ!」
安心軍の葛西彰広が、小田切ワオの真上から降下して踏み倒す。
「まだまだ!!小田切三人衆が一人、小田切重兵衛参上!!」
「何!?まだ紛れこんで居たのか!?」
「うぎゃっ!」
核地下子を守ろうとKT5が庇いに入る。討ち損なった小田切重兵衛は負傷した小田切ワオを連れて退却した。
「逃げ足の速い奴め・・・」
『大丈夫でございますか!KT5殿・・・』
俊哉がKT5に気を取られた刹那に、再び空中から敵兵が飛び込んで来る。まるでターザンの様にツタにぶら下がって向かって来る。
「あ〜あぁ〜!小田切三人衆が頭領・小田切ロロ、参上じゃーーー!!」
『とりゃ!!』
俊哉は素早くKT5の脇差を小田切ロロのぶら下がるツタに投げ付ける。ツタはプツッと切れて、そのまま小田切ロロは核地下子の頭上を通り過ぎて谷に転落して行く。
「ぉわぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・」
『・・・意外と大した事無かったな・・・』
ホッとしたのも束の間、今度は後方より敵軍が雪崩れ込んできた。
「ぐわっ!」
『ソング殿!』
「バカめ!小田切三人衆は囮よ!者共、かかれぃ!!」
「ワーーーーーーー!!」
思わぬ色縞ワース軍の奇襲劇に安心軍の本隊は壊滅状態となった。
『殿・・・!!』
「殿を守れ!ぐわっ!」
「水鉄砲でも食らえ!」
「たわけ!そんな物が効くか!」
「ぎゃー!そりゃそうだ!」
水鉄砲で応戦する無謀なジリ脚王冠はあっさりと敵将の仙波学に蹴り飛ばされる。核地下子も負傷する。そしてあっと言う間に大混戦と化して、ツインターボの孫が何とか、しんがりを務めつつも安心軍は逃げるのが精一杯の敗戦となってしまった・・・。
・・・夜が明けて・・・
「はぁ・・・はぁ・・・」
「皆の者、無事か・・・」
『命に別状は無いのですが負傷者があまりにも多く出ました・・・』
「そうか・・・それだけが救いじゃな・・・」
「色縞軍は、追って来ないみたいです」
「・・・流石に戦局を知ってるみたいじゃな、永遠プロムナードは・・・敵将ながら感服じゃ」
『そうですね・・・さあ、帰りましょう・・・本国に・・・』
こうして、安心軍は敗走した。・・・しかし、安心軍は敗走後に、思わぬ者達と出くわす羽目になる。安心軍が行軍する近くの川の向こうで、意気揚々と戦いに勝利したばかりの耐用ポレールズの旗印に。
「あれは・・・耐用ポレールズ軍・・・!?」 (つづく)