ますざぶ戦国群雄伝

【第八章 二強決定】


耐用軍の支城・鯨山城の前で、耐用軍と色縞軍の合戦が開始される。色縞の奇襲に気付いた耐用軍は弓矢で逆に奇襲をかけて色縞軍の陣に襲い掛かるのだが、色縞軍は既に攻め込む準備は整っていたので、城前での戦闘となっていた。


「よし!突破してくだされ!」
「承知!!」


色縞の先陣を任された山下まさよしが、敵の田村Rの部隊を破って道を開く。そこへ一挙に色縞軍が軍馬で突撃を仕掛ける。耐用軍は、鯨山城を背にして色縞軍の猛攻を防ごうとする。


「くっ・・・!」
「駄目だ!防ぎきれん!」
「いかん・・・城門が破られたぞ!?」


涼風刹那の部隊は、城門前で天然シェフやすの部隊に門前払いを受けるが後続の勢いは止まらない。迫り来る軍馬の群れに、耐用軍は次々と蹴散らされる。


「他には目もくれるな!本丸だけを目指せ!」
「どけどけ!」
「くっ・・・奇襲を仕掛けたつもりだったが、やはり敵の方が上手だったか・・・!」


耐用軍の、リリィ・ぜいたく王子・清さん・ビスコ食べてますからの四将が、撃破されてしまう。


「おのれ・・・これ以上はやらせん!」
「うおっ・・・?まだ敵将が居たか・・・」


耐用軍の藤井システムの部隊が守備を任されていた曲輪から、駆けつけて来て壁となる。


「超人戯画殿・・・!?おのれぇ!」
「待て、重兵衛殿!」
「止めるな、ワオ殿!うおおお!」


耐用軍のギフッコ隊へ小田切重兵衛が馬を向ける。しかし、耐用軍のリョウロー隊がギフッコ隊の背後から小田切重兵衛へ襲い掛かってきた。その状況に慌てて小田切ワオは、ギフッコ隊に軍馬をぶつけてから下馬して、小田切重兵衛を救出する。


「ううっ・・・すまぬ」
「待て!逃がさぬぞ!」
「チェストー!」


田切ワオは、小田切重兵衛を背負ったまま騎乗していた馬の尻を槍で引っ叩く。馬は暴れて他の馬に噛み付いたりの騒ぎとなり、あっと言う間に混乱状態と化す。こうなると、リョウローも深追いが出来ずに、駆けつけて来た藤井システムと共に負傷したギフッコを背負い庇いながら逃走するしか道は無かった。


「おのれ・・・この勝負は預けたぞ!」
「色縞軍が鯨山城の本丸を落としたぞ!」
「何・・・?くそっ・・・退却だ!退却ーっ!」


先に奇襲を仕掛ける予定だった色縞軍だったが、逆に耐用軍に奇襲を仕掛けられたが、奇襲に関する準備や作戦が整っていた分、色縞軍に軍配が上がったと言えるだろう。耐用軍は余儀なく敗走させられ、色縞軍の勝利となった。こうして、鯨山城を奪い取る事に成功した。


「流石に焦ったが、終わってみれば何とかなったな」
『そうですな、この勢いなら天下統一も夢じゃないかもしれませぬな』
「おおっ、俊哉か。怪我の具合は大丈夫か?」
『はっ、ご心配をかけました』
「よし、我が軍の威光を示す時じゃ!まだまだ戦いはこれからじゃぞ!」


数ヵ月後、色縞軍は破竹の勢いで次々と敵軍の城を攻略して行く。安心・駐日・押売・耐用の勢力は一気に弱体化してしまい、魔来徒衆と色縞軍が勢力を伸ばし始めていた。そして、ついに魔来徒衆と色縞軍との天下分け目の合戦が近付こうとしていた・・・。


「魔来徒衆は、常勝無敗の一向一揆の集まり。勝てますか・・・」
「まさか魔来徒がここまで力を付けるとは思わなんだ・・・」
「他の4勢力は、次の戦いに勝った者に服従するであろうな」
『正に天下を決める一戦となりましょうぞ』
「決戦の地は・・・奴らの本拠地・魔来徒山だ」
「ははっ!」
「皆の者、全ての力を出し切って魔来徒を打ち破ろうぞ!」


最終決戦は近い。果たして、色縞軍か魔来徒衆か・・・天下の行方は誰にも分からない・・・。(つづく)